学芸員のつぶやき~いざり松~

先日、地域の方・野村さまより『四国霊場千枚通本坊伊豫宇摩郡土居村延命寺 いざり松』を寄贈いただきました。
当資料は、現在、常設展示室の出入口付近に展示しています。

~当資料について少し紹介を~

画の中心には、大きな松が描かれています。いざり松は、弘法大師お手植えの松と伝えられ、その大きさは目通り5m、枝張り東西30余m、南北20余mにも及んだと言われています。その地面に大きく枝を広げた様子から「土居のいざり松」と呼ばれ親しまれてきましたが、昭和43(1968)年に枯れてしまい、現在は残った枝や太い幹が当時の面影を物語っています。
画の右上には「伊豫土居駅」とあります。伊豫土居駅は大正8(1919)年開業なので、この画の制作時期はこの頃か、これ以降にあたると思われます。
当資料を通して、在りし日の景色に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。ぜひ、間近でご覧ください!


 

 

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