11月9日(日)、坂の上の雲ミュージアム学芸員の上田一樹さんを講師にお迎えし、暁雨館大学「正岡子規の画と周辺の画人たち」を開催しました。
日本の近代文学に大きな影響を与えた俳人で、小説『坂の上の雲』の主人公でもある正岡子規。実は幼い頃から画に興味があり、晩年にはよく絵を描いていたそうです。講座では子規の随筆や俳句、実際の絵画作品をもとに、子規が同時代に活躍した画人たちとの交流を通して画と俳句の接点を見出だし、文学作品に昇華させていくまでの過程が詳しく解説されました。
草花や野菜などが中心に描かれた子規の画は柔らかい色彩で丁寧に描かれており、受講生の皆さんは、子規が「写生」の本質に迫ろうとしている様子を絵から感じ取っているようでした。また、子規と交流のあった画人たちと現在当館の企画展で取り上げている四国中央市の先人・安藤正楽との交流についての紹介もあり、受講生の皆さんは上田さんのお話に熱心に耳を傾けながら、子規をはじめとした明治時代の若き才能と志に満ちた先人たちの生き方に思いを馳せました。
知られざる子規の一面について分かりやく解説くださった講師の上田さん、またお集まりいただいた受講生のみなさん、本当にありがとうございました。来年度の暁雨館大学は6月から開催予定です。ふるさと宇摩について、また一緒に学んでまいりましょう(^^♪




